
山形サポーターが多数来場。さすがは昨年までJ1にいたチームだ。
試合前のスタメン発表時、今季山形からジェフに加入したサトケン
(佐藤健太郎)に対して山形サポから激しいブーイングがとんだ。
サトケンとしては「無視されるよりは全然マシ」と試合後に語って
いたそうだけど。
2012年3月4日(日)
J2リーグ第1節(フクダ電子アリーナ) 観客 11,479人
ジェフ千葉 2 (前半0-0、後半2-0) 0 モンテディオ山形
<得点>
藤田祥史(後半1分)
藤田祥史(後半24分)
前半を見ただけで昨年とジェフのサッカーが明らかに変わったのはわか
った。ロングボールを前線に放りこんでこぼれ球を拾うという昨年のスタ
イルとは打って変わって、パスをつないで相手ディフェンスを切り崩そう
という意図が垣間見えた。昨年よりも見ていてわくわくするし、見応えの
あるサッカーだなと思った。
前半はスコアレスで終了。山形はパスミスが多く、選手間の連携がまだ
うまくとれていないような印象を受けた。ただ、DF2小林亮に右サイドを
ぶっちぎられると、危険なシーンを演出されそうだなとは思った。
ジェフの1点目は後半開始早々だった。ボールを持ったFW9深井正樹が、
ちょこんとボールをタッチライン沿いに蹴り出して相手ディフェンスを突破。
その蹴り出したボールがラインの外に出る直前にスライディングで追いつ
き、左サイドをドリブルで駆けあがる。その深井のグラウンダーのクロスを
ゴール前に詰めていたFW18藤田祥史(今季横浜FCから移籍)が左足
で合わせ、ボールは左ゴールポストとGKの狭い隙間を抜けてゴールへ
と吸い込まれた。2点目もほぼ同じパターンで、左サイドからDF23武田
英二郎(今季横浜Fマリノスからレンタル移籍)の上げたクロスボールを
藤田がスライディングボレーでゴールした。
守備面ではたまに危険なシーンもあったが、相手のヘディングシュートが
たまたまGK1岡本昌弘の正面を突くラッキーもあったりで、結局最後まで
失点を許さぬままタイムアップとなった。なかでもガンバ大阪から12年ぶ
りにジェフに帰ってきたDF5山口智と、今季から完全移籍で名実ともにジ
ェフの一員となったDF3竹内彬の二人のセンターバックの守備はやはり
頼もしかった。
開幕戦を勝利で飾ったジェフ。まだまだチームとして完成しているわけでは
ないけど、この日は既存の戦力と新戦力がうまく融合しているなと思った。
昨年のJ1王者・柏レイソルからレンタル移籍してきたMF15兵働昭弘の
フリーキックもかなり威力を発揮しそうだなと感じたし。
過去2年は、スタートはいいんだけど夏場以降に失速してJ1昇格を逃して
いるわけだが、今年は最後まで勢いが衰えずに持ちこたえられるだろうか。